FX 初心者が証拠金維持率で気をつけるのは3つだけ
証拠金維持率てよく聞くけどなんのことだろう?
証拠金維持率が下がるとどうなるのかなど疑問を持っている方もいると思います。
なので今回は証拠金維持率が何なのか?
下がるとどうなるのか?を解説したいと思います。
この記事を読むことで証拠金維持率についての全体像が分かるようになり、取引や資金管理を適切にできるようになります。
FXにおける証拠金維持率とは?
まず証拠金維持率とは何かをみていきましょう。
証拠金維持率とは、取引している金額に対して実際に預け入れたお金の残高の割合をいいます。
そのため証拠金維持率は高い方がいいことになります。
またリスクを確認するのにも一つの目安にもなります。
証拠金維持率は以下の計算式で求められます。
証拠金維持率(%)=純資産÷必要証拠金×100%
証拠金維持率を下回るとポジションを決済され損失が確定します。
つまり投資家にとっては、これ以上損失が出ないようにしてくれる仕組みでもあります。
対処法としては、以下2つ
1.証拠金を証拠金維持率が超えるレベルまで追加で預け入れる
2.ポジションの一部を決済して必要証拠金の額を証拠金維持率が証拠金残額を下回るレベルまで引き下げる
では順に見ていきましょう。
証拠金を証拠金維持率が超えるレベルまで追加で預け入れる
担保として預け入れた証拠金の金額が現在の含み損を差し引くと大きくマイナスになる状況になった場合に証拠金の追加を預け入れるものです。
そのため指定された時刻までに追加の証拠金を証拠金維持率を超えるレベルまで預け入れて担保能力を高める必要があります。
そうすることで証拠金維持率を上げることができます。
ポジションの一部を決済して必要証拠金の額を証拠金維持率が証拠金残額を下回るレベルまで引き下げる
ポジションの一部を決済することで、取引の規模を小さくします。
そうすることで維持率を高めることができます。
維持率を高めることでロスカットを防ぐことができます。
証拠金維持率とレバレッジの関係性
レバレッジを高く設定すると証拠金維持率が下がります。
一方で手元の資金が少なくても大きな利益を狙えるのが特徴です。
損失が大きくなりリスクも高くなるため注意も必要になります。
注意することは以下2つです。
2.損失が増えて証拠金維持率が下がると新規の注文ができなくなる
証拠金維持率の計算方法
証拠金の維持率はトレードの安全性の目安になります。
そのため計算式を知って安全に取引をするのに大事になります。
では、みていきましょう。
証拠金維持率は以下の計算式で求められます。
証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100%
例としてレバレッジ25倍と仮定して有効証拠金が50万円、1ドル100円のときに5万通貨エントリーした場合を見てみましょう。
50万÷20万(1ドル100円×5万通貨÷25倍のレバレッジ)×100=250%になります。
証拠金維持率とマージンコールの関係性
マージンコールは、大きな損失を知らせてくれるものです。
つまりロスカット(強制決済)になる前に損失が膨らんでますよと知らせてくれるのがマージンコールになります。
FX会社によってはマージンコールがなくロスカットのみ採用しているとこもあります。
ロスカットは損失が膨らみすぎたときに全ての取引を強制決済して終了させるものになります。
ほとんどのFX会社で採用されていて、会社ごとにルールが違うので注意が必要になります。
またこのロスカットは投資家を守るための仕組みでもあります。
ロスカットを回避するには?
結論からいうと以下3つ
1.レバレッジを低くする
2.ポジションを持ったら必ず損切りをする
3.資金の追加
をすることでロスカットを回避できます。
ではどうしたらいいのかをみていきましょう。
レバレッジを低くする
FXの魅力として少ない資金で大きな取引ができるレバレッジがあります。
証拠金の何倍もの取引ができます。
しかしどうでしょう、、、便利な反面何か裏があるとは思いませんか?
レバレッジが上がると取引額が大きくなります。そしてリスクも高くなります。
その結果ロスカットされる確率も高くなります。
つまりどうしたらいいかというと取引量を減らし、取引額を少なくすることです。
そうすることでロスカットを防げます。
ポジションを持ったら必ず損切りする
強制ロスカットで決済されてしまうと損失額が大きなります。
そうならないためにも自分で損切り注文を入れることで減らすことができます。
ポジションを持ったら必ず損切りをして損失を最小にし、利益を最大にするようにしましょう。
資金の追加
口座に資金を追加して証拠金を上げる方法です。
資金力を上げることで証拠金維持率も上がるのでロスカットを防ぐことができます。
相場はどちらに動くかわかりませんので資金を追加したからといってロスカットされないわけではないので気をつけましょう。
証拠金維持率のトレード別の目安
ロスカットが発生するタイミングはFX会社によって違いますが証拠金維持率が100%を下回ると危険ラインです。
そのため証拠金維持率は100%を下回らないようにしましょう。
以下の表でトレード別の証拠金維持率の目安を参考までにどうぞ。
上記の表でスイングトレードは長期なので証拠金維持率も高く保つ必要があることがわかるかと思います。
また長期でのトレードになるのでメンタル的にも疲れますし、強い精神力が必要にもなります。
為替レート変動が大きいので証拠金維持率の変動も激しくなります。
そのため為替レートの変動に耐えられるよう1000%以上を目安に保ちましょう。
デイトレードは500%以上を目安にしましょう。
500%を下回るとレートの変動に耐えられなくなるので。
その日のうちに決済までするのでメンタル的には優しいですし、損切り注文を入れておけば会社員は仕事中にソワソワすることなく仕事も出来そうですね。
スキャルピングは超短期売買ですので300%以上の証拠金維持率を目安にすればいいかと思います。
指標発表や世界的な事件、災害があった場合は注意が必要です。
そのようなことが起きると値動きが大きく発生しますので取引しないのも一つの手です。
取引時間が多くなるとリスクが大きくなる?
以下3つがリスクになります。
1.塩漬けの可能性がある
2.十分な資金が必要
3.スワップポイントを支払うこともある
塩漬けになる可能性がある
持っているポジションが逆方向に動くと決済できずに損失を抱えてしまうことになります。
そのため損切りをどのタイミングでするのかを事前に決めておきましょう。
そうすることで塩漬けにならないようにしましょう。
十分な資金が必要
少ない資金でポジションを長期保有するには十分な資金が必要になります。
なぜなら相場が逆方向に動くとロスカットになる可能性があります。
そうならないように十分な資金があるとある程度の損失に耐えられます。
長期保有することが前提にあるなら十分な証拠金を口座に入れておきましょう。
スワップポイントを支払うこともある
「低金利通貨買い+高金利通貨売り」のポジションで長期保有したときに短期売買に比べ多くのスワップを払わないといけなくなります。
この辺は注意が必要になりますね。
まとめ
今回は証拠金維持率についてお話をしてきました。
記事の内容をまとめると
・証拠金維持率を下回るとポジション決済され損失が確定し、ロスカットになる
・ロスカットを回避するには「レバレッジを低くする」、「ポジションを持ったら必ず損切りをする」、「資金の追加」をすることでロスカットの回避ができる
・スワップポイントを支払うこともあるので十分に注意が必要
上記を覚えておくと、ロスカットを回避でき損失も少なくすむはずです。
そしてFX初心者はトレードに慣れてきたら、自分のルールを作って取引できるようにしてください。
今回は以上になります。